2015/11/05

「人を信じることの素晴らしさを伝えたい」と語るアニメーターと「お金は裏切らない」と言い放つケアワーカー

まあ、「理想と現実」みたいな話なんですけど

「シロバコ」という深夜アニメをぼけーっと観ていたのですが、劇中劇の監督さんが「作品を通して、人を信じることの素晴らしさを伝えたい」と言っていました。

これが理想ね。監督、伝わるといいですね!

某特養のケアワーカーが、同じく深夜に「お金は絶対に裏切らないから」と、言っていました。

これが現実ね。でも、お金があっても施設に入れられてしまったりするんだから、施設にかかわる人間としては最後は入居者様に信用されたいな、というのが本音ですね。

実際には、テレビで理想を語った方が大儲けが出来て、介護の現場で汗だくで必死になって奉仕しても、夢も与えられなければお金にもならないのが現実ですね。

アニメには救える命でも、福祉では救えない命はいくらでもある。

高校生に普通免許を取らせるのは必修にしたいとは思う僕にも、介護実習を必修にしたほうがいいとは思えない。

ちょっと飛躍したかな?

というのは、現状の介護の現場で命の大切さを教えるのは難しいかな?と感じるからです。

何年というスパンで、これから先自宅にもう戻ることのできる可能性が少ない高齢者が自暴自棄にくらしている姿をみて、どれだけの高校生が使命感に燃えて笑顔を絶やさず接してくれるだろうか?と思うからです。

やはり、多くのプロの人と同じようにどこかで「お金を稼ぐ手段」としての割り切りがないと、そこまで深く取り組もうとか関わろうとは思ってくれないのではないか?と思いますね。

それこそ、「シロバコ」の主人公たちがアニメ制作の現場で自分の理想と現実の狭間で味あう失望感よりも、痛々しいキズを心に残すかもしれません。

 まあ、高校生に実習で身体介護をさせるわけにはいかないし、いいとこだけ見せて、おばあちゃんと話が出来て楽しかったくらいの軽い感想を持って家に帰っていくだけなのかもしれないですけどね。

未来を担う若者に、もっと介護の道を選んでもらえるほど、介護実習に力はないですね。

 僕はね、本当はもっと入居者様を甘やかしたいんですよ。

 言葉は悪いけれど、人生の最後くらい好きなことを好きなだけやらせてあげたい。

 それで、相互に好意的な関係を築けたら、「人を信じることの素晴らしさ」を伝えることが出来るかもしれないとか、考えたりする。

 でも、実際にそれでは入居者様のためにならないことも多くて、衰弱してしまったりより認知が進んでしまったり、果てには命を落とされてしまったりする。

 そんな相反する感情を整理するためにケアワーカーは、日本で最もお金にならない業界で「お金のために働いている」と言い切るのかもしれないですね。

 結局、今のところアニメにはお金以上に」夢を与える力があるけれど、介護にはお金以外に夢や希望を与える力がないというのが本当の所かな。

 「退院」する余地がある病院には生きる希望があるけれど、特養で「退所」はお亡くなりになられたと同義だから、ベストの結末が見えにくい。

 そんな自己欺瞞を抱えながら明日も、自分を出来るだけ信用してもらえるよう振る舞うのみです。

 とにかく、現場は職員が足りないので、お年寄りに信じることの素晴らしさを伝えることのできる人材を大募集ですm(__)m
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コメント

その心持ち続けて


大変な仕事をこなしながらも、そういう気持ちを持ち続けてる師匠はすごいなあと思います。

未来のある若者に終末期を迎えられる方々の看取りをさせるのは、うちら中年のある程度人生折り返しを迎えた人と違って酷というかつらい気がしますよね。

同じ思想を持った仲間が一人でも多くいるような職場になるといいですね♪


お前らのことテレビでやっているぞ!

実際には、そこまで信頼されていないのですごくもなんでもないですよ。

例の川崎の事件の報道があったっときに、入居者様から「お前らのことテレビでやっているぞ!どうせ、お前らもこいつらと同じなんだろ!」と言われました。

どんなに偉そうなことを言っても、所詮、これが現実です。

凹みますよ(笑)テレビ、恐ろしい!
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